題 名:「漫画 バビロン大富豪の教え」
著 者:原作:ジョージ・S・クレイソン 漫画:坂野旭 脚本:大橋弘
出版社:株式会社文響社
発売日:2019年10月8日 第1刷発行
目次
内容
古代バビロニアを舞台に「お金持ちになるためには」にお金を貯め、守り、増やす原理原則を主人公であるバンシルが経験の中、また師匠からの教えから学んでいく物語である。
本書は1926年にアメリカで出版されたものであり、100年近くたった今でも世界中でこの物語が読まれている。目先のお金を得るためのテクニックではなく、「お金に愛される知恵を身に付けること」や「働くことの大切さ」「人との付き合い方」など、時代を超えて通用する、人間が幸福になるための真理が書かれているからかもしれない。本文中に出てくる「黄金に愛される七つ道具」「お金と幸せを生み出す5つの法則」について紹介する。
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黄金に愛される七つ道具
- 収入の十分の一を貯金せよ
- 欲望に優先順位をつけよ
- 貯えた金に働かせよ
- 危険や天敵から金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来に備えよ
- 自分こそを最大減の資本にせよ
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「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
- 家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう
- 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり持ち主が群れを膨大に費やす羊飼いのように賢明ならば黄金は懸命に働くことだろう
- 黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは黄金が離れることはないどろう
- 自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者の助言に熱心に耳をかたむけることはないだろう
- 非現実的な利益を出そうとしたり謀略家の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を盲信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう
お金持ちとはについて考えさせられる内容だった。漫画でストーリー性もあるためスラスラ読める。主人公のバンシルがお金について上記の教えをもとに考え、行動して失敗や成功からバビロンの大富豪になっていく。自分の人生でどのような人に助けられて今の自分があるのか学び、働く意味がお金ではなく「恩を返す」と気づいた時大富豪に一歩近づいた。
私は、お金持ちと言われて「お金をたくさん持っている人」のことだと今まで思っていた。しかし、この本を読んでお金持ちとは「お金の稼ぎ方を知っている人」と考え方が変わった。お金を稼ぐ知識、働く意味、人との付き合いそういったことを大切にしている人が、お金持ちになるのだと思った。