アウトプット大全より
コミュニケーションにおいて「雑談」はとても重要なツールの一つである。
しかし、人間関係を深めようと思い「雑談をしよう」と思っても、「何を話していいか分からない」「気の利いた雑談ができない」という人が多いと思う。
心理学の法則に「ザイオンス効果」というものがある。
これを知っていることにより雑談は内容より、回数の方が重要であると思うことができる。
10人の人物の写真を被験者に見せていく
1回、2回、5回、10回、25回と写真ごとに見せる回数を変えて行う
写真の提示後に、写真ごとの好感度を評価してもらった結果
多く見せた写真の人物ほど、被験者の好感度が高くなることがわかった
接触回数が増えるほど、人の好感度は高くなる
雑談において「何を話そう?」と思いその内容を必死に考えすぎて結局、話せない、声をかけられないという人は多い。
しかし、コミュニケーションにおいては、内容より回数が重要である。
「面白い話をしなければ」という気負いは捨て、「とりあえず声をかけよう」「なんでもいいから雑談しよう」というスタンスの方が気が楽でより良い雑談ができる。
これは家族とのコミュニケーションにも当てはまる。
「月に1回、家族旅行に連れて行けば、家族コミュニケーションはOK」と思っている人は多い。
しかし、「月1回の家族旅行」より「1日5分の家族との会話」の方がはるかにコミュニケーションを深めることにつながる。